地球環境改良計画 | ||
一人の人間が歴史を伝えることが出来るのは、精々60年程度なので、記憶の伝承が途絶えることがある。それが大きな災禍につながりことになる。まさに、2011年3月11日の東日本大震災はその事例となってしまったと言わざるを得ない。 |
昔は地球儀を見て世界全体をイメージしていたが、今は衛星からの画像で地球の姿をリアルに見つめることが出来る時代となった。 (地球の植生分布地図見聞2013/07/17参照) 人は災害や天候の異変があると天変地異とか異常気象とかとすぐ言い出す。地球温暖化もその一つである。猛威を振るう自然災害に対して人間は地上から天を見上げて神仏に助けを乞うしか術がない。その時、空のカメラからの画像を見ていると一つの希望が見えてくる。まず、アフリカの砂漠があまりに大きいことに気づく。雲の湧き起こることのない砂漠では、日中の気温が摂氏80度にもなると言われる。その熱気が地球の自転によってサウジアラビアなどの中東に流れて、同様に砂漠化を起こし中国のゴビの砂漠まで影響を及ぼしていることが見てとれる。気温上昇の原因となっているアフリカの砂漠を緑に変えたならば、地球上の気温差が小さくなり異常気象が減っていく。気温差は山と谷の関係に似ている。高い山から低い谷に転がる石はスピードを増す。高い気温から低い気温に風が流れる。気温差が小さければ気候は穏やかになる。砂漠を緑にするためには水が必要である。昔は、北極や南極の氷を砂漠に運べないだろうかと考えたことがあったが、今は地球の気温上昇で氷が溶け出していて、海面が100年で1m上昇すると言われているので、増えた海水を脱塩して砂漠に注ぎ込み、100年を掛けて砂漠を湖にしてしまえば、地球は穏やかで温暖な楽園になる。そうなると暖房に使用している灯油などの化石燃料は不要になるので、そのエネルギーを使って脱塩作業と水の運搬に利用する。また、水輸送にはトラフ式太陽熱発電の電気を活用する。日中の強力な太陽光をパラボラ鏡で集光すると焦線上では400℃になるので、その位置にパイプを設置してオイルを流し、水に通して水蒸気を発生させ、タービン発電で電気エネルギーを作り、砂漠の各地にパイプラインで水を送り、砂漠の上で灌漑農業を興しながら事業を進める。砂漠の底に貯まった水を汲み上げれば、農業が安定的に継続できるようになる。曇ることのない砂漠だからエネルギーは無限に供給できる事になるが、百年後、大きな湖が幾つも出来上がれば、雲がわき上がり雨が降るようになって、草が生え、木が伸び、森や林が出来て緑の大地と化せば、太陽光発電の効率は悪くなって行く。しかし、その事は、この計画の本来の望ましい姿となる。 |
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